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カラスウリ

※似た花があるかもしれません
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Trichosanthes cucumeroides (Ser.) Maxim. ex Franch. et Sav.

花は糸状になったひげのような部分を除いたはっきりした部分だけでは3cmから4cm程度で、思いのほか小さい。糸状裂片を含めるとかなり大きく、平開していないが手で左右に広げれば10cm程度ある。花によっては15cm程度のものも。つる性で10m程度になり大きな群落を形成する上に大きな葉になり葉も厚いので、昼間も下はかなり暗くなる。

カラスウリ トップ 雌雄異株なので、雄株をいくら待っても実はならないので注意。
雄株・雌株ともつるが潜って芋を形成して生育を続ける長期タイプの多年草。(地上部は毎回枯れるが。)

※雄花・雌花とも一部分解しているが、例によって…終わって既に傷んで葉っぱ(やクモの巣)に引っかかっている花を現地で撮影したもの。いつも通り、撮影後はその場に残してきた。
元々傷みやすいためところどころがだいぶ腐敗もしていて割るのが難しく、下の方がなくなってしまったり色々大変だが。(このご時世、住宅地でナイフを持ち歩くわけにも行かない。)
咲いている花を趣味で分解するわけにも行かないので、その辺はやむを得ない。(まあこの植物ではそもそも夜行かないと咲いている花はあまりないが。)
もちろん果実もその場で確認し、元の場所へ。

時間

カラスウリ 夕景 まだ日中と言えるような明るい16時頃には卵のような蕾が4つに割れ始める。17時前から目立って展開を始めた蕾がある程度花らしく開くには1時間ちょっとかかるが、更に糸状の部分が強くカールしないくらいになるのには30分以上かかる。(きちんと咲き揃った姿だけを気軽に撮りたいなら千葉県だと19時から20時の間がお勧めと言える。)
この写真も、19:20頃。この後は裂片自体が卵形に反ってしまうためきれいな星型には写らなくなってしまう。
夕から咲き夜中には糸状裂片がくしゃくしゃになって前に戻り中央部しか見えなくなる。早朝には更に本体裂片も巻いて綿棒のようになって、昼までには取れ落ちているのが普通。午前中、ぽろぽろ落ちていくのを見ていてもちょっと面白い。
キカラスウリは昼前あたりまでは先端のひげこそくしゃくしゃになりつつもしっかり咲いているものが多く見られる。(というか、構造的に糸状に細かくないので落ちた花もわりと形が整っている。)
なお、エリアでは19時半くらい以降に見に行けばきれいに咲いているのだが、かなりまちまちでまだだいぶ明るい場所でも咲いているものは既に咲いている。

ただ、キカラスウリと時間が異なるとはいえ、両者はせっかく花も葉もまったく異なるのでわざわざ怪しい方法(時間)で判断するのはお勧めしない。
実際、場所によっては快晴の日の昼時まで糸だけくるくる巻いた程度でほぼそのままきれいに頑張っている花もたまに見られる。

全景と周辺

カラスウリ 全景 カラスウリ 全景 カラスウリ 引いた様子
カラスウリ 全景 カラスウリ 全景
カラスウリ 周辺 家の周囲では、数年前は駅前の植え込みにも生えていたものの今はちょっと寂しい場所へ行かないと見られない。
朝は終わった花が大量にあり、何となく物悲しい雰囲気。祭りのあと、という感じ。
葉の濃く渋めな色による印象もありこんもりとして分厚い感じだが、実際には群落は薄い層になって他の草等に被さっているだけ。

雄株と雌株

カラスウリ 雄株の雄花・雌株の雌花 雌雄異株なので一緒に写る範囲にある場面にはあまり遭遇できない。見つけると、結構うれしい。
上で夕景を貼ったのと同じ部分。

全景の時間変化

カラスウリ 全景 カラスウリ 全景 カラスウリ 全景 カラスウリ 全景 カラスウリ 全景
最初の写真は17時前。他は18:45頃から19:30頃まで。

雄花の様子

カラスウリ 雄花 カラスウリ 雄花 カラスウリ 雄花
カラスウリ 雄花 カラスウリ 花 カラスウリ 花 雄株に咲いた雄花葉腋に房を形成、複数個つく
中央が黄色い分、雄花の方が目立つというかきれいに見える。大きさも一回り違う。
なお、正面からは分からないが、かなり長く細い萼筒を持つ。白っぽいので単に花筒に見えるかもしれないが、裂片のすぐ裏に緑の萼片があり、萼筒と分かる。これは、蕾の時期に見るか裂片のすぐ裏を見てみれば分かる。(この写真でも、裂片同士の隙間に緑の萼片が少し見えている。)

花被片は糸状になった裂片と披針形の本体部分とがくっきりしていて、キカラスウリより「糸」感が強く繊細できれいな感じでしかも長い。個人的にはこちらの方が好きだったりする。
見た目からはかなり柔らかな質感が期待されるものだが、くるくる高密度に丸まったものが送られる水だけでしっかり拡がっていくため重みに耐えている必要があるので、触ると結構ごわごわした感触で、さらっとした感じすらない。
簡単な糸状に思ってしまうが実際細かく裂片を辿ってみると何本も途中で1方・2方・3方に分かれている。
なお、先端までがしっかり伸び切ることは実際には少なく、ずっと見ていても裂片が反っていくばかりで終わることが多い。
カラスウリ オシベの葯 カラスウリ オシベの葯 5つの葯が背中合わせで花の中央部に鎮座し、上から見るとひとつひとつの葯は切れ込みのある不整な扇型に見える。葯の頭は花冠からほとんど出ていない。
花冠の口との径の差があまりなくスズメガ類が口を差し込もうとすると花粉はすぐにつくし、花冠内壁にもすぐについている。
…上からだと、これだけ。

雄花の中をもっと見ると

カラスウリ オシベ・葯 カラスウリ オシベ・葯 カラスウリ オシベ・葯の背面 カラスウリ 筒内壁の畝
オシベは5本あるが、葯は背面で互いに軽く合着している。(キカラスウリでは完全に離れ独立している。)
葯はみな外向きになり独特の裂け目があるが、合着するせいもあるのか形状があまり安定していない。 角のない「M」、「∩」、「N」(横S字とも言える)のようになっている。本来の形状はN(横S)と思われる。かなり不思議な印象で、ひきつけられる。
キカラスウリのようなきつい黄色ではないものの太くなった基部のある直毛が葯のエッジに多少生えるが、色が色なのでキカラスウリと違い目立たない。
花粉は薄い褐色で珈琲牛乳を更に薄くした感じ。
花冠の口部に葯が丁度来ている。
葯は長いかと思いきや4mm程度しかなく、その下の花糸も5mm内外ですぐ花冠内壁に合着して消失し、組織が下へ続いてもいない。
筒の内壁では基部から3cm、4cm程度の黄色い畝がある。基部側は偏平で先に行くほど針のように細く丸い断面になる。
やや浸したように水っぽく、これのある部分は「水」でかなり濡れているため、これが蜜腺かもしれない。
3本程度あり、長さはまちまち。
なお、雄花では「水」は多いようでたまに口から溢れて零れていたりする。

─招かれざるもの?─

カラスウリ ナメクジ カラスウリ ナメクジ 夜に草地にある雄株群落を見に行くと、まだ開いていない蕾と終わってくしゃくしゃに丸まって硬い玉になった花にばかり、ナメクジがくっついて身体を巻きつけている。
いくつも花がかたまっている場所では当然咲いている花も一緒にごちゃごちゃとあるのだが、そこでもなぜかみんな蕾と花後に張り付いている。
ナメクジはあの通りの身体なので、カラスウリの糸状の裂片はある程度はナメクジ除けにもなっているのかもしれない。(下手に触れると多分巻きついてどうにもならなくなるだろう。)
まぁ元々そんな目的のためにひらひらなっているわけではないのだろうが。
…カラスウリにまとわりつくナメクジを何十匹も見ていると、さすがにちょっと鳥肌が立った。ただ殻がないってだけでなんでこんなに…。(カタツムリはいくら見てても別に。)

カラスウリ 虫の食卓兼食べ物 カラスウリ 虫 アオドウガネ こんなのも。
大群落で撮影をしていると、周囲がまだ見える時間から最盛時間帯になってしばらくまで延々ごつい羽音が聞こえる。
コガネムシ類(スジコガネ亜科の ドウガネブイブイ・アオドウガネ・セマダラコガネ等)が多数やってきて、ひたすら裂片を手繰り寄せては齧っている。蜜のある筒や中央部には見向きもせず、ひたすら細い糸を齧る。甘党ではないらしい…。
しばらく見ているとカメラで灯りを照射するからか他にもやってきて、交尾が始まる。
他にはバッタ類。

カラスウリ 虫 ドウガネブイブイ カラスウリ 食べられた後 左は、裏にいるので分かりづらいがドウガネブイブイが食事中。多量の糞も転がっていて、裂片本体も食べまくり最後の糸状裂片を食べている際中。
そうかと思うと右の下の花のように糸状裂片だけ食べてあるものも。どれくらいを硬いから食べないって判断するかは、種類はもちろん個体差もある模様。

雌花の様子

カラスウリ 雌花 カラスウリ 雌花
カラスウリ 雌花 カラスウリ 雌花 カラスウリ 雌花 雌株に咲いた雌花葉腋に一花なのでちょっと寂しい。また、中央もかなり薄い緑色で静か。
花の大きさが少し雄花より小さく、裂片も半分から2/34程度の幅しかないことが多い。
横から見ると筒の基部は最初から膨らんでいる。ぱっと見て雌株と分かる。
なお、キカラスウリと比べると中央部の3本のやや突き出た程度の柱頭は色も薄く目立たない。

雌花の中をもっと見ると

カラスウリ 雌花の中 カラスウリ 雌花柱頭 カラスウリ 退化葯 カラスウリ 退化葯と長いタイプの畝
カラスウリ 雌花基部短いタイプの畝 筒の内壁では、穴の口から外で萼片がある位置までの7mm程度だけ毛がくも毛状で長く、少しだけ質が異なる。
花冠の穴から突き出ている3本の柱頭を持ったメシベの花柱部は長く細く下位子房まで突き通っている。上部はかなり白いが、下部の1cm程度は黄緑色。
柱頭部は太くなってまず3畝状になり少し伸びてから3本(か4本)に分かれて一旦やや外に伸びてから、更に前方弱く屈曲している。先端そのものは鋭いが全体に太く野暮ったい。
上から見ると何もない平滑な感じだが、横(裏)から見ると3畝→3本の部分は裏側でそれぞれ縁が持ち上がってぴったり閉じるようになり切れ込みのようになっている。ほぼ先端まで達している。
また、ルーペで見ると柱頭周辺は細かくがたついていてエッジ状になりやや質が異なりかすかに透ける。
内壁には萼片のある部分から7mm程度の位置に退化したオシベが大抵3本あり、葯は柱頭部のやや下あたりになる。
ほとんど花糸がなく、0.5mmから2mm程度の位置で筒の内壁に合着してそのまますぐ消失し、多くの場合下へは花糸の組織としては続いていない模様。たまに、畝状に盛り上がったまま1cm以上続いているものもあるが、合着部から下はやや質が異なっているので、感覚としては直接花糸の連続だとは捉えない方がよさそう。
機能しない葯部は1mm程度で、大抵偏平。白か象牙色(時期にもよる。)。割といい加減なのか、この葯の位置は3つ揃っていない
筒内壁で最基部から薄めの黄色の畝が先細りになり続いている。下部では平たく、上部では丸い断面になっている。下部ほど色がついている。
長さは大抵3cm以上で、細く尖って急に消失してしまっているものが多いが、たまに長く続いて花糸の位置まで被っているものもある。
長くなっているタイプでは、上の方で急にジグザグにはっきり細かく蛇行する。
これは大抵3本から5本あり、5本ある場合も上に行くほど寄り添ってまとまり3本に減っている。また、畝の長さはそれぞれで揃わない。
下部はやや透けるように水っぽく浸された感じで、筒部自体に水(蜜と思われる)が溜まっているので、この畝が蜜腺かもしれない。
浮いている「水」は青臭いが多少よい香りも混じる。また、さらさらしていると思いきや、触っていて乾いてくるとべたつく。ちゃんと糖分が多い感じ。
大抵雄花の場合より「水」分は少ないため、もしかしたら、スズメガ類を先に雄花に引き寄せてからついでに雌花もその次に「一応行くか」という感じで訪問させようという策なのかもしれない。
オシベの付属物として存在しているものと最初思ったのだが、その位置は特に花糸の延長上を辿った部分と決まっていなくて、たまたま丁度重なっている場合もあれば完全にずれて別の筋の位置になっている場合もある。どうも全くの別組織の模様。

葉と、葉の毛の様子・秋口の茎の行き先

カラスウリ 葉 カラスウリ 葉 カラスウリ 表面拡大
カラスウリ切れ込みの深い葉 葉は、キカラスウリと形状はやや似ているが切れ込みが浅く、各裂片の先端はやや丸みがあるものが多く、表面に毛があり霜が降ったような白い感じになるものも多い。大抵つやがない。また、色も青みの強い深緑が多い。キカラスウリは毛がなくつやがあり、若干色も明るく、黄色味が強い。ただし、キカラスウリと質のあまり変わらない感じの葉を持つ個体もわりと見つかるので、ぱっと見て判断するのはまずいことを頭に置いておく必要がある。
下段は、幼生期にはよく見られる形状の葉のまま大きくなった個体の葉。見つけるとちょっぴりうれしい。

カラスウリ 潜る茎 秋。茎が伸びて接地していると地中に潜って伸びて行き芋状の塊を作り翌年また育つ。
土に潜っていた茎。せっかくのものを掘るつもりはないので見ることはないと思っていたが、林縁の道路を自転車で走行中脇に垂れ下がっているカラスウリのカーテンを引っ掛けてしまい、 ぶちっとやってしまったので申し訳ないので撮影。
途中で先が切れているが、潜っていた部分はすべて茎が真っ白。
…傷つけるつもりがないものを不注意で傷つけてしまう。悔しい瞬間。

果実の様子

カラスウリ 果実期周囲・全景 カラスウリ 若い果実 カラスウリ 若い果実 カラスウリ 果実
カラスウリ 果実 林縁では低木等にカバーを被せたようになっている場合も多い。
果実は長辺3.5cmから5cm程度の楕円体で秋には朱色に染まる。なお、未熟な果実にある縞模様は熟すとなくなる。
いちいち見ているとどんぐりのような細身のものから、キウイのようなもの(太い円筒を半球で挟んだような形状)、逆さの玉子のようなもの、球形のものまである。
なお冬には、破裂したらしきものがタン色っぽくなって黒いカビをつけて残っているのがよく見られる。

果実の変化を追う

カラスウリ 若い果実 カラスウリ 果実の変色途中 カラスウリ 果実
カラスウリ 果実 カラスウリ 果実のその後 カラスウリ 果実のその後 段々色が変わり熟し、朽ちていく様子。
それにしてもスイカのような縞のある果実が面白いのだが、この模様があり艶もないため、熟すまでは葉や他の草に紛れて全然目立たない。
葉は黄色く黄葉して枯れていく。

種子の様子

カラスウリ 種子 保水力の高い半ゼラチン状になった果肉が絡みよく分からないがそれをはがすと、このような妙な形状の種子が出てくる。これを小槌と見て、財布に入れておくという風習のようなものもある。

果実内の詳細

カラスウリ 果実 カラスウリ 果実 カラスウリ 果実
カラスウリ 果実 左上から順に、果実をもいだ上部、果皮を破ったところ、果肉部分の塊、種子と果皮の様子。
果皮は革のようなしっかりとした薄い表皮と、ややすかすかさせたメロンのような、粉っぽいみずみずしさ(微妙な表現。)の部分で成り、2mmから3mm厚程度。
水分の多いじゅるじゅるした果肉部分を繊維でつないで空間の真ん中に配置。というか、徐々に空間ができてそうなるのか?
種子は全部で6列に並んでいるが、繊維の多い間隔のある側(間が膜のようになって透明度の低い筋っぽさの強い部分が波状になっている側)がくっついていて、カマキリの口が基部。透明度が低くなっている部分は一応軸的な役割を持っているだろうが、全体に拡散・融合して明確な「軸」は形成していない。
(写真では、3枚目の中央を横に走る膜状の部分がそのつなぎとめる部分。)
カマキリの口同士くっついた側で2列が1セットで、全部で3セットある。
逆に互い違いにかみ合っているように見えるカマキリの頭頂側は実際にはほとんど結合用の繊維が絡んでいなくて、水分のある間粘着しているだけという感じだが、離そうとすると一応少し絡んだ長い繊維で少しだけつながっている。
ひとつひとつの種子単位の塊での取り外しも可能で絶妙に半癒着している感じ。
つぶさに見ないと適当なぐちゃぐちゃの塊に見えるが、実は精密で絶妙な構造になっていて、順繰りにパーツとしてばらせるのはすごいと思う。こういった「バランス」が、人工物とは大きく異なる精密な仕上がりだと思う。


簡略図示すると以下のような感じ。
カラスウリ 果実内部の図 赤い線側でセット、青い線は離れる側。
※図はかなり極端に記号化したので誤解を招くかもしれない。このように明確にゼラチンと繊維がはっきりしていて各個に独立しているわけではなく、全体にもっと癒着した感じ。

カラスウリとキカラスウリの花と葉

カラスウリ キカラスウリ 花冠の違い 裂片は丸く弧を描いて先で閉じる。この形状はキカラスウリとの大きな違い。キカラスウリは裂片が逆台形状に広がる。(図は分かりやすいように細い裂片は省略。また、数も適当に少なくしてある。)

カラスウリ キカラスウリ 葉の違い 色合いと、裂片の丸みが異なる。(また、基本的にカラスウリの方が葉が大きくなる場合が多い。)
ただし小さめの葉の場合にはカラスウリの葉も右のようにはっきり鋭いとげとげしたものがよくあるし、逆にキカラスウリの裂片がやたら丸いこともあるので、単純に「こう」と思い込まないこと。

開花までの様子

カラスウリ カラスウリ カラスウリ カラスウリ カラスウリ
萼長より花部が大きくなり、萼筒と花柄も伸びてくる。
萼筒と花柄は更に伸び、萼筒の方は花部とともに色が薄くなってくる。
更に色が薄くなり1cm程度、球に近かったものがより縦に伸び卵形に。かなり黄色っぽい。
花冠の裂け目が展開し、くしゃくしゃの毛が見えてくる。
開花。
((4)が変なところに混じっているが、我慢してほしい。…。)

開花までの様子を追加

上のセクションでの最後の二枚の間に相当。ようは一番面白いとこ。上段が雌花、下段が雄花。(1時間20分程度。)

雌花の開花


000
001
002
003

【●前へ】
【●次へ】
(000-054)

雄花の開花


000
001
002
003

【●前へ】
【●次へ】
(000-033)

別の群落

カラスウリ 丸い実の群落 家の周辺は長細いタイプだが、とある遠方の森の縁にある群落では、ほとんどの株が見事な球形の果実をつけて面白い。
これは特に「マルミノカラスウリ」と呼ばれることもあるが種としては区別されない。とりあえず、こうして見るとまったく異なっていて面白い。

ひょっとしてすごくできる存在?

夜、暗い草地でぼんやりスズメガ類待ちをしたりするとどうしても時間ができて何となく考え事をする。

各裂片の縁は、大量に細く細かく糸状に裂けてひげのようになって最盛状態ではやたら広い面積を誇る。5片ある花ではなく、12cm以上の巨大な円形の網だ。
咲き終わると花はこのひらひら裂片までも併せ元ほどきれいではないもののかなり小さく硬く戻る。
お祭りで見る、口にくわえて空気を送るとぴろぴろ伸びてまた戻る玩具の巻いてある笛(とりあえずぴろぴろ笛と呼ぼう…。)と同じように、吸い上げた水で効率よく一気に展開するための構造になっているためにそうなるのだろう。別段、花が終わったら何かを絡めとってどうこうしようというわけでもないだろうから。

…ただ、元々あれ(蕾のサイズ)だけしかない体積の花をあれだけ裂片ぼさぼさにして異様に広い網を張り巡らしている構造と最後のこの動きを変に深読みして考えると、この仕組み自体が雌花の側では受粉に貢献している可能性はある。
実は、夜の撮影で長い時間群落に居留まって見ていると、スズメガ類も含めそばを飛んでいる虫が裂片にもかなりよく当たっている。
そしてその後に裂片をよく見ると、それらにたまに花粉がついている(目につく多くは、同じくスズメガ類が吸蜜しているマツヨイグサ類の黄色い花粉の模様。)。
花を拡げている間にメシベ自体に虫が花粉をつけなくても、あれだけ拡がったどこかに花粉がついていれば、朝に花が巻き取られて中央に集まると、最終的に柱頭へその花粉を持っていくことができる可能性がある。(メシベはオシベと違いやや突き出ている上に裂片側に少し倒れているので、巻くと丁度当たりまくる。)

板状に巻き戻るぴろぴろ笛の場合はもちろんどこかに粉をつけても巻かれた際に接する面部分同士しか当たらないためそれ以上他のどこにもその粉はつかないし各部はかっちり「板」でしかなくなり自由に動かないが、この花なら裂片が糸状であるため、これらが笛と同様に単に一方向に巻き取られても、どこについた花粉でも糸同士の隙間から柱頭に接する可能性は結構あるし、巻いていく過程の糸の擦れ合いで花粉が移動することもある。
実際にこのような形で仕組みとして受粉に貢献しているとすれば、最初から「何かの意志」が考えてそう進化させたにしても色々な進化の結果たまたまこのようになっているだけにしても、とてつもないやり手だと思う。

雄雌に株が分かれているのに、 (都会の街中のフェンスに絡んでいるものはともかく)自然の中ではそれほどそばに相手がなくても秋には一株にいくらでも結実していて、裂片がこれと比べるとまだまだやや甘い感じのキカラスウリよりはるかに実つきがよいことを考えると、あながち…?

「夜に白い花を白飛びしないように撮りたい」

夜の白い花はフルオートしかないコンパクトカメラでの撮影が難しいと思われる節があるが…、実際には、色のある花と比べてすごく簡単。(せっかくの色が狂ってしまう黄色いマツヨイグサ類の方がよほど難しい。)

何もないと確かに難しいので敷居が高く感じるかもしれないが、実は、ちょっとした「道具」がひとつ(欲を言えばもうひとつ)あると何の苦もなく撮影できる。
ようは、手持ちの何か白っぽくて光がある程度通るものを、簡易のディフューザにすればよいだけ。
具体的には、買い物帰りならレシートを何度か折ったものかレジ袋の無駄なベロをちぎって何度か折ったものをフラッシュにかざせばよい。(この際に、フラッシュ部分に固定したければ、会計後にポリ袋をぴっと留めたセロテープをちょっとはがして使ってもよい。)
これだけで、フラッシュの光が弱くなるのと同時に、直接的な鋭い光ではなくやや拡散した光になり、花がのっぺり白く飛ばない光を作り出せる。
※素材の都合から大抵は思ったより黄色く映るだろうから、その場合はホワイトバランスを「電球マーク」等青っぽく映るものに設定する。
そして重要なのは、フルオートのカメラにはフラッシュ光量の調節機能はないので、5cm・10cmくらいの至近距離から撮影するのではなく、もう少し引いた位置からちょっとズームをかけて撮る。もちろんディフューザをやたらぶ厚くして無理に抑え込むことで超至近距離でも撮れるのだが、それより少し離れて撮った方が光が当たる範囲が広くなって葉にも光が当たるようになる。『雰囲気』が写る。
なお、暗いためピント合わせはAF補助光(暗いところでシャッターを半押しすると出る赤い光)で行うことになり低精度なAFにはなるが、基本的にそれで問題ない。

どうしてもシベにピントを当てたい等AF精度を上げたい場合は、先ほど「欲を言えば」と書いたもうひとつの道具。財布や家の鍵にLEDライトをつけている人が多いので、それを使う。
カメラを両手で構えながらでも左手の適当な指の隙間にLEDライトをねじ込むか口にライトをくわえて花に光を当てながらピント合わせをすればよい。
LEDライトの光が当たっている部分だけ白く飛ぶようなら、シャッターを最後に押し込む際にライトを指や口から外せばよい。

花確認:
2006(F8)
2007(F7)(F8)(F9)
2008(F7)(F8)(F9)
2009(F7)
2011(F7)
2012(F8)
2013(F7)(F8)
実確認:
2006(C9)(C10)(C11)(C12)
2007(C7)(C8)(C9)(C10)(C11)(C12)
2008(C8)(C9)(C10)(C11)
2009(C10)(C11)
2011(C10)

宮城県版のカラスウリ属
FC2 Management


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