まつどとか
千葉北西部、
        くさのめも
      周辺ぷち植物誌。
© T. Codd

アレチウリ

アレチウリ トップ
ウリ科 アレチウリ属
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Sicyos angulatus L.

雌雄同株で雄花と雌花がある。花は雌花が6mmから7mm程度と小さく、雄花が1.3cmから1.5cm程度と大きいが、個体差も結構ある。また、花序内の花数の影響もあるのだろう。
巻きひげのあるつる性で草丈数mから10m辺り中に蔓延って他の草の上に大きな葉をぴっちり重ねて隙間なくなり覆い被さっている。全草に渡り半透明な白く柔らかく長い開出毛で覆われる。
この花にはスズメバチやアシナガバチ等大型のハチが頻繁に訪問するため、花期に群落脇の道をぶらつく際には毎回気をつけている。
(あと、秋口前にはウラナミシジミが結構大量にたかっている。好きな蝶だが、数が数なのでちょっと気持ち悪いと思ったりする。1匹とまって吸蜜すると他の蝶がすぐ邪魔しに来てつっついたりしていてせわしない。彼らの羽根は大抵ぼろぼろ。)

実物を継続して見ていれば分かるが、強烈な侵略種。法的にも特定外来生物に指定されている。権利上問題のない土地の場合「その場で引き抜いて枯らす」のは問題がないが、引き抜いたり刈ったりしたものを許可を得ずに自己判断で廃棄のためにどこかへ「移動」をすることができないので、注意。(ようは生きた植物の移動が問題になる。植物の場合、「種子」があるので稔ってしまえば「生きている」。)
(こちら(本体版の図鑑)のエリア外の話になるが、最近は宮城県でも森林の杉に絡んで10m以上あるてっぺんまで覆いつくしたり結構なことになっている。)

引いた様子

アレチウリ 全景と周囲 アレチウリ 全景 アレチウリ 引いた様子 アレチウリ 全景

雌花

アレチウリ 雌花 アレチウリ 雌花 アレチウリ 雌花 雌花の花序は主に球形にかたまっている。特徴的で細かい造形。近寄ると模様がよく見え、美しい。花冠の下に見える少し膨らんだ棒のようなものが下位にある子房。
白い花ではなく一応色味があるので油断して撮影すると、花冠の微腺毛がきらきらして結構白く飛ぶので撮影時には注意。

雄花

アレチウリ 雄花 アレチウリ 雄花 アレチウリ 花 アレチウリ 雄花
アレチウリ 雄花 アレチウリ 蕾 雌花より大きめ。雄花もかたまってつくが、雄花は数が少なかったり、球形にならずに間延びしているはっきりした花序のものが多め。また、花序軸はやたら長く伸びる。不安定ながら立っていることも多い。花粉は濃い黄色で、出ている時期は目立つ。
見つけたらぜひルーペなんかで葯を見て欲しい。実は、面白い形状をしている。(ちなみにカラスウリの仲間も葯が面白い。)

葉と、葉の表面の毛、茎の毛の様子

アレチウリ 葉 アレチウリ 葉 アレチウリ 茎の毛 切れ込みが浅く目立たないがはっきりと角はある。シルエットバランスは広卵形に見えるが、基部は角丸四角状に左右とも後方に伸びていて、お互いに接している。大きいものは20cm程度になるが12cmから15cm程度が多いか。葉形が絶妙で、見事に重なり合って下への陽光を遮っている。
質は柔らかい。

果実の様子

アレチウリ 果実 アレチウリ 果実 アレチウリ 種子 果序の径で3cmから3.5cm程度。果実一つでは長さ1.5cmから1.8cm程度。
かなり特徴的で巨大な毛だらけ金平糖といった感じか。
びっしり生えた開出毛には、密生する白い軟毛と散生するクリーム色の棘様の長い剛毛とが混じる。見た感じ剛毛が怖いが、やや湾曲しているため、真っ直ぐ押しても刺さらずに曲がるだけ。ひとつの果実は卵体から長卵体で少しだけ扁平。中はかしゅかしゅした微細な発泡材のような感じで、種子との境界はすべすべしていて周辺で見られる他のウリ科の果実のように種子にまとわりつかずに取れる。種子は扁平な卵形から長卵形で生成り色。

幼生株の様子

アレチウリ 幼生株 最初の葉はともかく…すぐそれと分かる。

虫の訪問

アレチウリ 蝶(ツバメシジミ) ツバメシジミがよく見られる。
この蝶は、パーソナルスペース意識が強いのかそばに他の個体がやってくると結構戦う。めまぐるしい。
…あとはスズメバチ、アシナガバチが多い。


花確認:
2006(F9)(F10)(F12)
2007(F9)(F10)(F11)
2008(F8)(F9)
2009(F8)(F9)(F10)(F11)
2011(F10)
2012(F9)
2014(F9)
実確認:
2006(C9)(C10)(C12)
2007(C10)(C11)
2009(C11)
2011(C10)
2012(C9)
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