まつどとか
千葉北西部、
        くさのめも
      周辺ぷち植物誌。
© T. Codd

レモンエゴマ

レモンエゴマ 全景
シソ科
シソ属
Perilla citriodora (Makino) Nakai

花は幅2.5mm程度、長さ3.5mm程度、草丈は40cmから80cm程度。
花序は花期に5cmから7cm程度で太く短く見える。
全体が大柄でよく枝を分け横から斜めに伸びて花序だけが立ち上がることが多い。(小株の個体はすっきり全体的に立ち上がるが。)
各所がかなり毛深い
葉はかなり大きめで、シソと比べると1.5倍はある。
エゴマとの区別には、匂い・果実期の萼サイズ・分果サイズを見る必要がある
毎年ちょっとやばい人じゃないかと思われるくらいものすごくくんくんくんくんと確認しているのだが、この群落は安定して毎年レモンの匂い。(強い匂い。)
自治体境界の打ち捨てられたとある道の脇や空き地にて。わりとしっかりした斜面林に囲まれて谷津的になっている。 そばに貯水池となっている沼もあり、今のところ周辺はかなりほったらかしでシンプルな草刈程度。高台の上は造成され住宅地等に開発されているが、基本的に林に音が遮られ、静かで鳥の声ばかりが聞こえてくる。車はもちろん人もほとんど通らないので落ち着ける。
(まぁそんな場所なので、スズメバチはスズメバチでもオオスズメバチが見られる、ちょっと危険な場所ではある。)

全景の様子

レモンエゴマ 全景 レモンエゴマ 全景 レモンエゴマ 全景 レモンエゴマ 全景
レモンエゴマ 全景 レモンエゴマ 全景 どれもあまりよくない写真かもしれないが、この植物は生え方・角度の都合で全景を撮りづらい。(花が小さいのでどうも無意識にかなり近寄って撮ろうとしているようで…3枚目4枚目のような葉が映らないサイズかつ角度になるという失敗をたまにする。)
すべて同じ群落で、一番最後もたまたま砂利地なので生育が悪いが同じ場所。

花序の様子と花の拡大

レモンエゴマ 花序 レモンエゴマ 花序 レモンエゴマ 花
暑苦しい見た目。
毛深いせいと大きめの苞のせいでかなり太身に見える。それにしても、全体に比して随分小さい花だなと思う。
レモンエゴマ 花 レモンエゴマ 花拡大 レモンエゴマ 花の奥 レモンエゴマ 花のオシベ
レモンエゴマ 花の横(オシベの位置) 花は面積では白い部分が多い感じだが、各裂片の中央部分あたりに淡桃色というか淡紅色がぼやけて、というか滲んで入る。アクセントになっている下側の二塊に横並びになった黄色い模様は、外(裏)から見てもくっきり見える。
花冠裂片は下側が広卵形でそれ以外が短い(広い)円形、かなり短いので形が分かりにくい。
花冠内側は下唇部に黄色の二塊の間に立ち上がった長い直毛が奥にやや列状に生え、更に奥は子房への筒穴を隠すように花冠から中央に向けて全体に直毛が生え毛深い。また、裂片部の外側には斜上して少し伏し気味の白い軟毛が密。裂片の外には毛以外に黄色い腺点がきらきら光る。
オシベは4本とも同長で花冠裂片の基部より少しだけ出ている程度。花粉は内側に向いて出ている。

レモンエゴマ 花筒部 レモンエゴマ 蕾 取れ落ちた花冠で見ると、筒部は毛がほとんどなく、また、腺点もない。基部はすぱっと斜めに切ったような形で面白い。
蕾では腺点がきらきら目立つ。
黄色の腺は小花柄や萼、花序軸にも多数ある。

萼と苞の様子

レモンエゴマ 花序 レモンエゴマ 花序 レモンエゴマ 萼と苞 レモンエゴマ 萼と苞
萼の表には開出した長い直軟毛が密でかなり毛深い。また、萼裂片では少ないが萼筒と小花柄には黄色く光る腺が密できらきらしている。
花序軸もかなり白い長めの軟毛が生えかなり毛深い。
萼の裂片は花とのバランスで花期から結構大きい。
レモンエゴマ 苞 苞は結構長く5mmから5.5mm程度で花柄の基部につき披針形から卵円形(卵形程度が多い)ではっきりしていて、先は摘んだように広線形状に伸びている。柄もややあり基部は角丸四角状の切形に近くなっているものも多い(その場合、巻き込んでいる感じのものも多い)。
開花期でまだ肥大していない萼と比べた場合は苞の先端が花冠の先端まで届いている。
やや白っぽい緑で中央脈と基部側左右とが緑色で、境界はぼんやりしている。

葉と茎の様子

レモンエゴマ 葉 レモンエゴマ 葉 レモンエゴマ 葉 レモンエゴマ 葉
レモンエゴマ 葉 レモンエゴマ 葉裏 葉は葉身の長さ8cmから15cm程度と大きい。重心がやや中央寄りで楕円形に近い一応の卵形から広卵形で、先端は少し摘んだようにやや尾状に伸びている。主脈上に伏した短毛があり、表面にはかなりまばらにぷつぷつと短毛が散生。
葉身は脈毎にはっきりぼこぼこしていて無骨なイメージだが、触るとかなり柔らかい。大きいのもあって、わりとすぐ垂れているものも多い。
葉柄は極端に長く、葉身と同程度主脈と葉柄は色が渋赤紫なので目立つ。

レモンエゴマ 葉裏腺点 レモンエゴマ 葉裏腺点 葉裏には腺点が多数あり黄色い油が浮いている。フラッシュを使用して撮影するときらきら光ってきれい。

レモンエゴマ 茎 レモンエゴマ 茎 レモンエゴマ 茎 茎は四角いが、単純な四角形ではなく四つ角に円柱が4本立っているような形状白い開出して下向きに屈曲する毛がわりと密。
葉柄よく渋い赤紫になっている。開出して出て前方に少し屈曲した白い軟毛が多い。

果実期の萼の様子

レモンエゴマ 若い果実期の萼 レモンエゴマ 果実期全景 レモンエゴマ 果実 レモンエゴマ 果実
レモンエゴマ 果実期の萼 最長部で長さ6.5mm程度。(※エゴマでは果実期には長さ1cm。)
この時期になると最盛期の瑞々しいレモンの香りよりも少し香ばしくなって、ほうじ茶とレモンを合わせたような匂いになる。個人的にかなり好ましい。
枯れて潰れたものが地面にあって踏みしめて歩くだけで香りが漂ってかなり心地よい感じ。

分果の様子

レモンエゴマ 分果 レモンエゴマ 分果 レモンエゴマ 分果 順に、外側になった面(分果なので。)・横から・下(基部)から。
1.3mmから1.5mm程度あり、結構大きい。(※エゴマではさらに大きくなり2mm程度。)
表面には大きな網状の模様。
基部の方には模様が輪になる。
網部分はやや色が濃くかなり黒に近く、他の部分はやや明るい灰褐色ベースでその上に赤茶色っぽい丸い突起が密。(よく見ないと模様にしか見えないが、ちゃんとぽこぽこ突き出ている。)
また、各所大きな斑点状に黒っぽくなっていて、色合いは均一ではなく個体差どころか分果差が大きいが、地色自体は黒っぽくないのは確か。


花確認:
2006(F10)
2007(F10)
2008(F9)
2009(F9)(F10)
2010(F10)
2011(F10)
実確認:
2007(C11)
2008(C10)(C11)
2009(C10)(C11)(C12)

宮城県版のエゴマ属
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