まつどとか
千葉北西部、
        くさのめも
      周辺ぷち植物誌。
© T. Codd

コケオトギリ

コケオトギリ トップ
オトギリソウ科
オトギリソウ属
Hypericum laxum (Blume) Koidz.

花は径6mmから8mm程度、草丈は10cmから20cm程度で上部までよく二股に分枝し、各枝はあまり開かずに上方へ向かう。
明るいのっぺりした少し薄い黄緑の全草は、段々綺麗な赤紫に紅葉する。照りつける荒れ地では、芽出しを含め最初からほぼ全草が赤紫の場合もある。
サイズも姿も似たヒメオトギリという種もあるが、コケオトギリはオシベが5から8本程度と非常にまばらでヒメオトギリは10から20程度ある。また、苞葉の形状もコケオトギリでは葉から連続的で太身だがヒメオトギリでは急に細くなって披針形、線形、針状になる。
田の畦縁や湿地、青々とした草地等、ほどほどに湿り気のある場所に生える

全景と花序部の様子

コケオトギリ 全景 コケオトギリ 全景 コケオトギリ 全景 コケオトギリ 長く伸びた株
中部では二又になる節の中央に1花つける。この花は脇に出ている枝より太いか同程度に太く長めの花柄をつける。分枝しなくなる上部では節毎に1花つけ、最上部では枝の代わりに花になる場合が多く2花つけている。
各枝で同時に開花しているのは一花なので全体に花数はすっきりして見える。

花序・蕾と花の拡大

コケオトギリ 蕾 コケオトギリ 花拡大 コケオトギリ 花 コケオトギリ 花
コケオトギリ 花 コケオトギリ 花拡大 花は朝は平開していて花弁と萼はほとんど同じ長さだが、すぐに花弁の先が上に巻いてくるくる小さくなってしまう。質が薄く、なよなよしている。少し透ける。
花弁は長楕円、狭長楕円、倒狭長楕円で個体毎に結構まちまちの太さ。
萼はのっぺりした薄い黄緑から白緑で、かなり狭い狭長楕円の片と広くなった卵形の片がある。なお、1枚か2枚は特に太くなる。萼の先端はポッチ状にやや色のある凸端になっている。
中央に明るい黄緑の卵体の1mm程度の子房があり、先端で花柱は細く3本出てその先端の柱頭は丸く大きく透明でうねっとした質感。
オシベはオトギリソウの仲間として本数が少なく5から8本程度で、花糸は黄色く細くややくねくねと貧弱。

葉と苞葉と茎の様子

コケオトギリ 葉 コケオトギリ 茎・苞葉・果実 コケオトギリ 葉・苞葉・全景
葉は対生し、ほぼ十字対生。卵形から長卵形、または楕円形、長楕円で、基部は強い円形から浅い心形。下部の大きい葉でも長さ1.5cm程度で中部では8mm程度しかない。葉柄がなく基部が茎を半分抱いて対の葉の基部と接している
先端は一応尖っている。
主脈は5本程度で外側に膨らんだ平行脈系。あまり目立たない。
茎にははっきりした稜がある。葉・茎ともまったく無毛。
苞葉(花がついている節の葉)はそれより下部にある通常の葉と連続的に変化し、太身で丸っこい。貧弱でひょろっと長く伸びている株では上の方で葉も含め細くなるのでそういった個体ではヒメオトギリとの区別はしづらい。

果実期と果実・種子の様子

コケオトギリ 苞葉と若い果実 コケオトギリ 果実 コケオトギリ 果実と種子 コケオトギリ 果実
蒴果は弱い3稜のある卵体で先が尖っていて、3つにきれいに裂開し、それぞれの殻の先端に1本ずつ花柱が宿存する。橙褐色、熟すと赤褐色になる。
萼が斜上していて蒴果がやや隠れている。
コケオトギリ 種子 種子は円柱状に長細く、縦に丸みのある畝と角張った稜がある。橙褐色。

コケオトギリ 果実期全景 コケオトギリ 染まった全景 コケオトギリ 果実 コケオトギリ 種子
荒れ地にて。最初からほぼ赤紫のもので、何だか別世界の感じの空き地だった。今はもうない。(他の各種の植物も渋い若草色と渋赤紫ばかりで、かなりの痩せ地なのだろう。生育する種類も、そういう場所に強いものばかりだった。)

花確認:
2006(F10)
2007(F7)(F8)
2008(F7)(F8)
2011(F7)
実確認:
2006(C10)
2007(C7)(C8)
2011(C7)

宮城県版のオトギリソウ属
スポンサーサイト






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。