まつどとか
千葉北西部、
        くさのめも
      周辺ぷち植物誌。
© T. Codd

ミミナグサ

ミミナグサ トップ
ナデシコ科
ミミナグサ属
Cerastium fontanum Baumg. subsp. vulgare (Hartm.) Greuter et Burdet var. angustifolium (Franch.) H.Hara

花は5mmから6mm程度、草丈は10cmから20cm程度で、茎基部から分枝して放射状に拡がり斜上。
家の周辺では一度数株見たきりで、それっきりその場所でも絶えた。とある遠方の田舎へ行けば大量に見られ、まだ「道端の雑草」。


一緒に生育する場合はオランダミミナグサと比べてやや小型だが、どちらも丈はまちまち。
葉は葉柄がない。長楕円で先端は尖る。
全草、オランダミミナグサより野性味が強く、緑色部分の青々とした感じも強い
また、茎は緑ベースだが日当たり次第で渋い暗紫色に染まる。(日が当たらない部分は緑のまま残っている部分もある。)
花柄もすぐに渋い暗紫色になる。
萼も暗紫色に染まるが、色合いが引き合いに出されるオランダミミナグサでも萼先端が染まることは珍しくなく、荒れ地等では茎や花柄も赤紫褐色の染まりが強いのは普通。
逆にミミナグサの萼の染まりが弱い場合もある上に初夏には染まりはなくなるので、その場合ちょうど同じ程度になるので、萼色なんかでは判断できない。※極端に強く全体的に渋い暗紫色であれば間違えることはないとは思うが。
夏には染まりはほとんどなくなる。
花柄が1cm程度くらいに伸びてから蕾が裂けて花弁が見えてくるものが多い。
比して、オランダミミナグサは、基本的に花後に花弁がなくなる頃に花柄がようやく伸びる上にだいぶ短く、花数も多いので込み合って見えるのが普通。

各部の毛はどこもオランダミミナグサよりは短いような感じだが、茎色等で紫が強いため白い毛が目立つ。
きちんと観察しない人に多いがオランダミミナグサとの区別に腺毛の有無を挙げる人が掲示板等で見られる。ミミナグサもオランダミミナグサと同程度、茎や萼に腺毛が混じり、「時期」には先に丸い玉がきちんとできているし、毛の量自体も同様に多い。

宮城県版にも掲載あり。オオミミナグサミミナグサ

全景と花序

ミミナグサ 全景 ミミナグサ 花序 普段オランダミミナグサばかり見ている身としてはこちらを見るとかわいらしくていいなとか勝手なことを思うわけだが、植物はそんなこと気にしないし、農家の方にしてみればどちらも迷惑なものに過ぎない。
ステージが早いとトップ画像のような姿だが、ステージが進み果実もちょこちょこでき始めている時期にはこちらの全景のようなかなりスマートな姿になる。なお、オランダミミナグサもこのステージでは花柄があまり伸びない以外は同様のシルエットとなる。

花の拡大

ミミナグサ 花 ミミナグサ 花 ミミナグサ 花 ミミナグサ 花・萼
(一枚目は完全に咲く前日の姿。)
萼は披針形で縁は半透明膜質になっている。
萼表面には腺毛が密生。毛の先の丸い部分は透明。
花弁は5枚で、通常、浅めに2裂し、先端はブタ蹄形になるかオランダミミナグサと同様のカニの手的になる。北海道・東北で見られる母種「オオミミナグサ」のウサギの耳状とは異なる。
花弁の長さは萼とあまり変わらない。
オシベは10本程度で薄黄色の花粉が見える。花柱は5裂する。

葉と茎の様子

ミミナグサ 葉・茎 ミミナグサ 葉 ミミナグサ 茎 葉は対生し90度ずつずれてつく十字対生。
葉は表裏とも毛が密生するが、オランダミミナグサよりわずかだけ毛が少なく、短い。
葉縁はオランダミミナグサと同程度に密生。
緑色が強く、傷むまではくすんだ黄緑ではない。
茎は軟毛が密生、また、それと比して少ないものの腺毛もちゃんと結構ある。。オランダミミナグサより一回り径が細い。
夏のもの以外は暗紫色に染まる場合が多い。オランダミミナグサよりは毛が少ない場合もあるが、短いだけで大差ない場合が多い。

花後と裂けた果実、種子の様子

ミミナグサ 果実期全景 ひょろっとスマート。オランダミミナグサと違って元々スマートなのでそんなに変わったという印象はないが。

ミミナグサ 若い果実 ミミナグサ 果実 ミミナグサ 裂開した蒴果 果実は7mmから8mm程度の蒴果で、上側にやや曲がるのが面白い。先端0.8mm程度だけが10裂しおちょぼ口になる。先端が裂けて開くまでにかなり果実は伸び大きくなって、裂ける頃には萼の2.2倍程度になっている。

ミミナグサ 種子 種子は円錐状の低い突起がたくさん着いた、片面の中央が少し窪んだ平たいもので、丁度「団扇」のような形。

蕾と花柄のタイミング

ミミナグサ 蕾と花柄 上述したが、蕾は、花柄が伸びた後にほどけていく。
花柄が伸び今開こうとしている蕾3つと、まだ硬い、花柄の伸びていない蕾。

染まりのない個体

ミミナグサ 青い個体の全景 ミミナグサ 青い個体の花 渋い赤紫褐色・暗紫色の染まりがない個体もあるが、色なんか関係なく姿をちゃんと見ればやはりミミナグサ。
なお、夏場にはみんな染まりはほとんどなくなるが、切り立った斜面の北側等ではわりと早い時期(4月末くらい)から染まりのない個体も多い。


花確認:
2007(F2)(F3)
2008(F5)
2011(F5)
実確認:
2007(C3)
2008(C5)
2011(C5)

宮城県版のミミナグサ属
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