まつどとか
千葉北西部、
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      周辺ぷち植物誌。
© T. Codd

マムシグサ(カントウマムシグサ)

マムシグサ(カントウマムシグサ)  全景
サトイモ科
テンナンショウ属
Arisaema serratum (Thunb.) Schott

花というか仏炎苞の、基部からの長さ10cmから13cm程度(※ただし蓋状に被さる部分を上に伸ばしたサイズではなく。)、幅3cm程度。草丈は25cmから35cm程度。
ウラシマソウよりはだいぶ苞が小型で色も緑で気持ち悪さは半減、というところか。
なお、わざわざ別記事にしないが一緒にムラサキマムシグサも咲いていた。
※これを見つけた場所にはマイヅルテンナンショウ(ひも状の付属体が上に伸びる、また果柄が長く伸び花は葉よりずっと高い位置になる)も存在するらしいが、初めて行って半日見ただけな上奥まったところは荒らさないよう林道しか見ていないので見ていない。


【マムシグサの名について】
多様性に富みいくつもの形態が変種として扱われる説もある。
これまであったもののうち十数種くらいを「マムシグサ」としてしまう説もある模様だが…。
未整理で連続的な変異にしか見えないようなものを細分している説には確かに意味が見出せないものの、その逆に、形態的な違いが連続的だというだけで同一のものとまとめてしまうものにも意味が見出せないので、ではなぜ同一としたか詳細が分かる論文でも見てその信憑性を他と色々照らしてでも見ないとその説に対しては何とも言えない。(そして、私にはその信憑性を評価するための機材・施設もない。)
特に顕著なもの以外(または、「形態的には」顕著にある定義のものと同一なものですら、)は毎回個体毎の遺伝子調査でもしない限り「同定」は専門家・マニア・素人問わず、不可能ではないかと思われる。
というより、遺伝子のどの部分がどれくらい異なれば種として別なのかとか自体が「連続的に代々色々で交配し続け変異し続け今存在しているそれら」を人が勝手に都合で分けるための基準にすぎないわけで、まぁ生き続けてきたいのちをかっちり分けられるものではないことは私含め人間は自覚して接するべきなんだろうとは思う。…。
(しかも、使っているその「基準」は、人が百年とか何十年とかごく短い時間だけ考えてきた程度のまだまだのものなわけだし。…。)

まぁ一応、これは付属体が大きく大きな頭状であることからも「ムラサキマムシグサ」と呼ばれる種のうち緑のものとされる「カントウマムシグサ」(Arisaema serratum (Thunb.) Schott form. viridescens Nakai)と呼ぶ姿のものとは思われる。
ただし色も形も同じ群落内でも中間的なものがいくらでも見られるため、ムラサキとカントウすら分けるのはあまりよいものではないかもしれない。
そもそも種子で広がったと思われる周囲のものをいつどこで見比べても、すべて付属体の形状は異なり、苞の具合も少しずつ異なり、色ももちろん異なる。

花の拡大

マムシグサ(カントウマムシグサ)  花 この妙な拡がった筒は仏炎苞と呼ばれるもので、中に肉穂花序と呼ばれる花序(花の集まり)が収まっている。
仏炎苞から覗いているものはその花序の先端に付く付属体。

茎の様子

マムシグサ(カントウマムシグサ) 茎 マムシグサ(カントウマムシグサ) 茎 ぴんと伸びたヘビ柄の皮の中から畳まれた葉等が覗いている。25cm程度あった。
右は茎と、茎から伸びた花柄の付け根。花柄を取り巻いてひれのようなものがついている。
これも苞葉と呼ぶのだろうか?
また、この太いものを茎と記述したが実際は、非常に細い茎を包む偽茎。

葉の様子

マムシグサ(カントウマムシグサ) 葉 マムシグサ(カントウマムシグサ) 葉 一つ一つは5つの中太りの小葉の鳥足状複葉なのだが、 大量につくとかき回さないとどうなっているか分からない。

果実の様子

マムシグサ 果実 大量の粒々。全体で7cm程度あり、薄暗い林縁で見かけたので結構不気味だった。


花確認:
2007(F4)(F5)
実確認:
2007(C10)(C11)(C12)
2008(C7)(C8)(C9)
2012(C8)
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