まつどとか
千葉北西部、
        くさのめも
      周辺ぷち植物誌。
© T. Codd

ハコベホオズキ

Salpichroa origanifolia (Lam.) Baill.

花は長さ7mmから9mm程度、花径5mmから6mm程度、短い壷状のかわいらしい花冠。草丈は60cmから1m程度で、若干這い性があり高さは40cm程度。
曲がった毛が密生する。
何となくハコベらしい雰囲気もあるにはあるが、ちゃんと見れば各部ナス科らしい特徴。よく群生し一株もよく分枝するため、かなり蔓延る。かわいらしいからと、生えているのを放置すると後で大変なことになる。

クマバチが結構な数で花を次々移りしきりにつんつんしている。よほどの好物なのだろうか。というわけで、何も考えず近寄るのは危険。必ずそういったものがいないかどうか確認してから近づくこと。
造園業者の資材置き場と書いてあるところの前の道路、下の道路、その間、に大量に生えていて、道路の反対側を含め他では周辺では見られないので、どこかからその業者の荷についてきたものと思われる。
(2007年段階で)まだここへ来て5年以内程度、長くても10年は経っていないといった感じに見えるが、この場所は高くなっているので、年々殖えていくだろう。しかも河川がすぐそば。

全景の様子

ハコベホオズキ 群落 ハコベホオズキ 全景 集中して大群生する。この付近は毎年ハコベホオズキの天下。

花の歴史

ハコベホオズキ 花 ハコベホオズキ 蕾 緑で小さな蕾から、膨らみ始めた花、開いた花、花後、までが見られる。(右の写真はおまけで、蕾のアップ。)
花冠はかなりの部分が合着し、葯を包んでいた窄んでいた部分程度だけが裂開し反り返る。なお、壷といっても、よく見ると途中でも一回くびれたりと複雑な形状。

葉と茎の様子

ハコベホオズキ 葉・茎 ハコベホオズキ 葉 ハコベホオズキ 茎 葉は互生し、1.5cmから2cm程度のものが多い。形状は丸っこく先端は尖らない。卵形から完全な円形。全縁。葉柄は4mmから6mm程度と短いものの、葉の形状が整っているためそれなりに目立つ。葉には、表面にも先端向きの曲がった伏毛が密生、特に若い葉は白っぽく見えるほど。
茎にも上向きに曲がった伏毛が密生。
枝は一枚の葉と対生するので、何となく面白い。この葉腋から1cm程度の花柄を持つ一花をぶら下げる。

花後の様子

ハコベホオズキ 若い果実 花冠が取れ落ちると、赤茶色の子房が現れる。まだ2.5mm程度しかないが、色がいいアクセントになって目立つ。

花の内部の様子と花冠の接合部

ハコベホオズキ 花 ハコベホオズキ 花 既に落ちているのを拾っての撮影なので各部傷んでいるがそこは目をつぶって欲しい。
オシベ花糸は中途で中心側に湾曲し先端がメシベ先端とほぼ接するようになっていて、オシベの基部には縮れた毛が密生し、子房を包み、半分程は、メシベ花柱基部付近の毛と接している。毛同士がうまく接しているため、中にもぐりこんだ小さな虫が動くだけでも先端は擦り合わされて受粉できそう。
また、受粉後は子房が膨らむことで、オシベと合着した花冠はせり出して外れるのだろう。こういったものを見ると、総合的にうまい仕組みだと毎回思わされる。…とはいえ、この種が受粉して実を結ぶのかは不明。まともな実を見ていない。


花確認:
2007(F5)(F6)
2008(F7)
2009(F6)
実確認:(一応)
2007(C6)
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