まつどとか
千葉北西部、
        くさのめも
      周辺ぷち植物誌。
© T. Codd

アイノコセンダングサ (コシロノ寄り)

(Bidens pilosa L. var. minor (Blume) SherffではなくBidens pilosa var. intermedia…か?)

頭花は径1.3cmから1.5cm程度、草丈は80cmから1.5m程度。
この群落だけは、毎年このように一見きれいで大きめな舌状花風のものを数花だけつける。
ぱっと見、白く目立つ舌状花がある頭花が株内に3から5花程度だけついているのが遠目に目立つため一瞬コシロノセンダングサだろうか?と思うのだが、近寄ってよく見るとその目立ったものの中にも不完全なものがあり、更に他の花はみな薄黄緑か白緑系の肥大した筒状花がつく頭花で、特に日数を置いても肥大して舌状に広がることはなかった。中途半端に舌状花のついた「アイノコセンダングサの頑張った個体」的な印象だが、実際のところ複雑に交配したものなのか何なのか正体は不明。一応、アイノコセンダングサの範疇として捉えている。
よく見ると5枚だけでなく白い小片が立っているのが見られるのだが、これは上下の大小でセットで一つの小花の5裂片が上下に2と3に深めに割けたもの。まぁ「極端に花びら状になった筒状花」である。
葉は下部では羽状に5(か7)深裂しているものも多いが上部では3裂ないし1枚状。

白い変形筒状花が舌状花のようになり大きなものは近所周辺くまなく探してこことそのそばくらい(電車沿線なので年々ほんの少しずつ拡がっている)にしかない。また、白いのを見つけるたびに必ず見るようにしているがエリア周辺では完全な舌状花のある頭花ばかりをつける個体はこれまで皆無である。
なお、より中途半端な形態の典型的なアイノコセンダングサと言えるようなものはこちら。→アイノコセンダングサ

晩秋の様子について

この群落…まだ暑い時期からようやく涼しくなった時期までは写真の通り白い小花がやや大きいが、急激に冷え込んでしばらくした時期から咲く花はこの同じ群落の同じ個体内でみな、白い小花が小型化しより筒状になった。温度低下による活動低下によるものか?
また、ひらひらが年々ほんの少しずつ極端になっていっている感もある。

全景と花序の様子

アイノコセンダングサ (コシロノ寄り) 全景 アイノコセンダングサ (コシロノ寄り) 花 程度は色々だがかなり「舌状花」(※平たい一箇所が花弁風の極端な変形筒状花)の白が目立つ。形態は乱れているが結構華やかに思える。

頭花の様子

コシロノ風アイノコセンダングサ 頭花 コシロノ風アイノコセンダングサ 頭花 ふたつに深裂している同じ花冠。シベも一応残っている。

花後と果実の様子

コシロノ風アイノコセンダングサ 花後 コシロノ風アイノコセンダングサ 果実 実の時期になるとコセンダングサと区別できない。棘はたまに2本のものもあるがほとんどが3本。また腺毛もあることから、アワユキ系ではなくコシロノ系であると判断できる。

外周の白小花について

以下7つを、左からT-383?T-389とする。
なお、左3つはこの上の記事のタイプのもの

↓:個別の写真。

↓:花冠を開きにして中のシベを確認。

生長の過程を追ったものではなく、いくつかの群落で平均的な形態のものを意図的に選択し一小花のみ採取。
T-389の形態のものが咲き進んだからといってT-383にはならない。(※さすがに咲き始めてすぐの間は似ているが。)

【花冠について】
T-383は一見、完全に単一になった舌状花に見えるが、裂片の痕跡、とでも言うような線形の小片が実は残っている。(写真では小さい上手前にピンボケしてるため花冠の裂片かどうか分からないが、10倍ルーペを使用して直接肉眼で見た際にそれと確認した。シベではない。)
T-388とT-389は筒部が内向きに湾曲するものの先端はわりときれいに同じ深さに裂け星型で、ほぼ正常な筒状花となっている。
その間のT-384?T-387はみな、程度はどうあれ、星型に浅く裂けるはずの花冠が頭花の中心に向けて内側に2と外側に3の唇状に分かれている。
(※T-383は内側がもはや痕跡にすぎない形状なので2と3に分かれるとは言いづらい…。)
T-383とT-384だけ、裂け方が全裂。
厳密に舌状花と呼んでよいものがあるか分からないが、T-389以外は、すべて通常の筒状花の形状と異なる。
なお、咲いている状態で印象として花弁様に見えるのは、T-383?T-385まで。つまり全裂からほぼ全裂しているものだけ。(これは、深裂しないと舌状の部分が外にきれいに倒れないため。)
T-386?T-389のタイプはサイズが大きいものもたまにあるが、大きくてもやはり外に倒れずくしゃっと真ん中寄りにくっついているので花弁様には見えない。

【シベについて】
(サイズではなく)形態的に舌状花に近くなるほどシベがいびつになり、ほぼ舌状花となっているT-383では、もはや見かけ上はメシベの方だけぎりぎり機能するかもしれないという程度。
オシベの小型化は早くから出ているようで、強く裂けた時点(T-385とT-386の境界)でまともな形状をしていない。

幼生株の様子

コシロノ風アイノコセンダングサ 幼生株 この段階だとコスモスあたりにも似ている。


花確認:
2007(F5)(F6)(F9)(F10)(F11)(F12)
2008(F7)(F8)
2009(F9)(F10)
実確認:
2007(C10)(C11)(C12)
2008(C7)(C8)
2009(C10)

宮城県版のセンダングサ属
スポンサーサイト






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。