コバナキジムシロ
Potentilla heynii Roth
花は8mmから9mm程度、草丈は8cmから15cm程度。根元から直立するがその後よく分枝しかなり横方向に枝を伸ばしている。
葉脇から1~数個、1.5cm程度の花柄を伴って花をつける。
花弁は5あるが、1mm程度できわめて小さく、ほとんど目立たないため、キジムシロ属のほかのものの花後のように見える。分類を黄色にしたがさすがにかなり違和感はある。
全草、長・短の軟毛が多い。
高水敷の草原で同じ属の植物に混じっていくらか見られる帰化植物。
全景と花の拡大
花弁は、寄らないとあることが分からない。ただでさえ小さいのだが、左右が丸まってストロー状になっていたり、より目立たないものも多い。萼には、広卵形の萼片の間に披針形で小さな副萼片がある。どちらも外(裏)側は白い縮毛が密生。
葉の様子
葉は小さい。1.8cm程度。深裂するので分かりにくいが3出複葉。基部はくさび形で、側小葉は多少裂けつつ、強い鋸歯がある。頂小葉は3深裂(~3全裂)、鋸歯も強い。このため、5数の奇数羽状複葉っぽく見える。
葉柄は長い。葉裏と葉柄には白い縮毛が密生。
茎と托葉の様子
茎は緑褐色で、白いくねくね縮れた軟毛が密生。よく分枝する。托葉は披針形でほぼ全縁のものが1対。
花後の様子と果実の様子
痩果はばらばら。苺状にならない。やや明るい褐色で、0.5mm程度。縦のはっきりした隆条が見られる。花確認:
2008(F4)(F9)
2013(F5)
実確認:
2008(C4)(C5)(C9)
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