まつどとか
千葉北西部、
        くさのめも
      周辺ぷち植物誌。
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アキマルニワゼキショウ

アキマルニワゼキショウ トップ
アヤメ科 ニワゼキショウ属
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Sisyrinchium aff. iridifolium x rosulatum (千植誌資料23 大場氏)

花は径1.2cmから1.5cm程度、草丈は10cmから15cm程度。
ニワゼキショウとオオニワゼキショウとの交雑種とされ果実をつけないことと腋芽で殖えることが特徴らしい。

オオニワゼキショウとニワゼキショウとが大群生している某河川高水敷の草原や別の場所の公園草地にて一緒に大群生している。果実をつけず、花後はすべて、花柄を残して花被片と子房が落ちている。雑種の組み合わせは色々あるだろうが、他のものがまったく見当たらないのでこの2種の交雑でよいと思われる。

花サイズはニワゼキショウ(大きい)とオオニワゼキショウ(名前と裏腹に花自体は小さい)の中間程度でどちらかというとニワゼキショウ寄り(=大きめ)、花色には変化が大きい模様。何に最も近いかといえば、ニワゼキショウの白タイプで、それよりかすれ模様が多く入る。草丈は両種の中間で、ニワゼキショウ的なシルエット。オオニワゼキショウのように印象としてひょろひょろ細い感じはない。
花の形状もニワゼキショウに近いふっくらしたもの。

オオニワゼキショウ・ニワゼキショウのあるエリアにて、オオニワゼキショウ群落の中や脇に極端にかたまって繁茂している場合が多く、ニワゼキショウ群落にはあまり見つからない。
ニワゼキショウが花粉親でオオニワゼキショウが卵の方の場合にできやすいのか、それとも逆の親の場合どちらかの種に極めて似ていて識別できないのか…不明。
赤味がある薄紫タイプがほとんどだが、まれにオオニワゼキショウのような青系の薄紫タイプのものも見られる。色以外は特に差異はなくどうやら同じ模様。

全景の様子

アキマルニワゼキショウ 全景 アキマルニワゼキショウ 全景 アキマルニワゼキショウ 同一群落内で並んだ花
オオニワゼキショウの群落に束をやや拡げた程度でずぼっと埋めたようにかたまっている。このため、写真を撮ると必ずオオニワゼキショウが混じって写り、ちょっぴり邪魔。なるべく避けてみたが、どうしてもオオニワゼキショウの果実が写ってしまう。
ただしそのお陰で一緒に観察し一緒に撮影することもでき、花色の違いを把握しやすい。花のセクションでまた書くが、葯はくしゃっとなっている。

※花後は花被が黒紫のくしゃくしゃの玉になって萎れ、子房は小さいまま汚黄白色になり、両方とも取れ落ち花柄だけ赤茶色になって何もない棒として残っていて異様。

アキマルニワゼキショウ オオニワゼキショウ 青紫系の花 こちらはオオニワゼキショウと同じ系統の色合い。大抵赤味が強い系統で、この色合いはあまり見られない。と、貼ってはみたが他との差が出ていない。普通のものと一緒に咲いていたので速度も含めまったく同様の設定で撮影したのだが、うまく行かなかった。薄い紫系は今時のデジタルカメラでもまだまだ難しい色合い。昔のものと違ってそれなりに写るのでまぁよいが。

花の様子

アキマルニワゼキショウ 花 アキマルニワゼキショウ 花 アキマルニワゼキショウ 花の横 花弁はややでっぷりしていて、黄色が終わった辺りから先は外花被片で倒卵形、内花被片で倒狭卵形程度。先端は弱い尾状。
変化の多い花色らしいので細かく書いても意味がないかもしれないが、この群落のものは、ニワゼキショウの白の、太い紫リングを滲ませた形に先端まで引っ張った感じで、内花被片の3脈と外花被片の5脈が濃い。結果、リングはオオニワゼキショウと同程度に細くなっている。とはいえ、色は濃い。
花被片の外側基部付近(黄色が入るところ)と、子房は、白い開出した軟毛が密生。
花被片の裏側は、ニワゼキショウより色がやや薄め。ニワゼキショウの白ベースタイプは表と裏で異なり裏が濃いが、こちらの種は両面がおよそ同じ感じになる。

アキマルニワゼキショウ 花の拡大 内花被片の中央の筋上には、基部から中部にかけて透明な乳頭状突起が密生。(※この種の特徴ではない。少なくとも、ニワゼキショウとオオニワゼキショウでは確認している。)
なお、何株かの何花かを見たのだが、どれもまともに花粉が出ていないで葯が萎びている。たまたまそういう時期の花ばかりだったのかどうかは分からない。

比較画像

ニワゼキショウ類 花比較画像
残念ながらヒトフサニワゼキショウの写真はない。なお、同一縮尺にはしていないので注意。

花確認:
2008(F6)
2009(F6)
実確認:
?

宮城県版のニワゼキショウ属
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