まつどとか
千葉北西部、
        くさのめも
      周辺ぷち植物誌。
© T. Codd

アカバナユウゲショウ

アカバナユウゲショウ トップ
アカバナ科
マツヨイグサ属
Oenothera rosea L'Hér. ex Aiton

花は径1.3cmから1.7cm程度、群落によっては2cmをやや超える。草丈は15cmから30cm程度。
花弁は大抵、化学的で濃いピンク。可憐さ等微塵もない強い感じできつい色。
栄養状態等環境がよいと、根元で特によく分枝し茎は放射状に伸びてすぐに上向きになり束がどんと立っている感じ。
根元はともかく全体的には直立性が高く、葉が小さくて上向きに茎に沿ってやや立っているため、全体にスマートなシルエット。
下に一緒に掲載する通常の薄色以外に、開花時白花品もある。→アカバナユウゲショウ 白花品

開花する時間(資料映像はそのうち…)

この花は日中にちょうど最も平開しているため日中咲く花と同じような感じで見てしまうが、実は開花自体は、目立たないアクションが午前0時頃には始まり、分かりやすい展開自体は午前3:00頃には始まる。昼間見られる浅皿状にまで開き切るのは4:30頃で、蕾が割れてからは随分かかる。

なお、上を向いた蕾から開花してしばらくはその向きを保っているものが多いので、全景を横から撮れない(横から撮ると花の横顔しか見えない。)
柱頭の展開はリズムがまちまちで、萼が割れてすぐ、まだ立ったままで4枚合わさった花弁の先端からオシベと隔離されて覗く柱頭が既に4本に展開しているものから、午前中いっぱいかけて4本にやっと展開するものまで同じ群落・同じ株でもかなりばらついている。
(結局のところ花が横に向いて柱頭も展開しオシベもどいている「一番分かりやすい写真」を撮りたければ午前中明るい時間なのだが、朝刊が届くより前に目が覚めてしまったら近所の空き地でちょっと花弁が開いていく様を見てみるというのも面白い。
なお、開花時点ではまだオシベ全体が花粉まみれにはなっていないので、桃色の葯嚢と濃い紅色の葯隔が見られる特典がある。…。

全景の様子

アカバナユウゲショウ 全景 アカバナユウゲショウ 全景 アカバナユウゲショウ 周囲
勢いの良い群落では、すねの辺りで花が咲き乱れる。小さめな花だが色が色なので遠くからでもかなり目立つ。
アカバナユウゲショウ 全景 アカバナユウゲショウ 全景 この色だと、静かに一花咲いていてもかなり目立つ。

蕾と花の様子

アカバナユウゲショウ 花と蕾 アカバナユウゲショウ 花の拡大 アカバナユウゲショウ 花
モモイロヒルザキツキミソウと異なり、蕾は最初から直立。円柱状で先が摘んだように細く伸びている。茎の粗毛と異なり微毛が密生しビロード状で灰色被りした感じ。
子房下位で、太った部分の下で細い部分をよく見ると、途中で接合部がある。ここの下が果実になる子房部。
段々浅皿レベルに平開し、シベ以外はぺたんこに見える。花弁はやや菱状の広卵形かやや菱状の楕円形で、縁は不整にぎざぎざ波状になる。基部側は広いくさび形。脈の色がより濃く渋赤紫なため目立つ花弁基部とオシベ花糸基部は辛子色から黄色
メシベ柱頭は開花後少しの間だけまだ閉じているが段々4つにはっきり裂ける。
オシベは白から薄桃色のややくねった花糸で、花バランスから言えば長め。長細いピンクの葯が金槌の頭のようにT字状についている。両面でほぼ白の花粉が出ていて、しぼんだ葯嚢は真ん中で筋状にわずかに見える程度。花粉同士は糸を引いたようになってつながっている。
咲き終わった花はかなり濃い渋い紅色で、さつまいもの皮のような色合い。
アカバナユウゲショウ 全景 アカバナユウゲショウ 花 アカバナユウゲショウ 花
薄色の個体も濃いものに混じってちょこちょこ見られる場合がある。開花時白花の個体とは異なりほんのり全体に色味もあり、また脈ははっきり濃くて目立つ。柱頭は白い。
花後萎んだ際に濃くはなるが、濃色のものの咲いている状態のピンクより少し薄い。

葉と茎の様子

アカバナユウゲショウ 葉 アカバナユウゲショウ 葉縁 アカバナユウゲショウ 下部の葉
中部から上部の葉は上向きに茎に沿い気味に斜上している場合が多い。三角状狭卵形で基部は一旦くさび形でその後葉柄に不整な翼状について漸先形。縁には、低いが先端がぷつっと角ばって色がついた鋸歯が数対程度あり、鋸歯間がごく浅い湾入になっている。
下部の葉は、頭大で羽状深裂するものが多め。
アカバナユウゲショウ 茎 茎は開出気味に出て強く上に屈曲する白い軟毛が生え、長・短が混生している。短毛の方がより強く屈曲していて、長毛はうねうね開出気味のものが多い。下部ほど、長毛で粗く低密度(最基部はかなりすべすべな場合も多い)、上部に行くほど、短毛・微毛ばかりになり密度も高くなる。蕾が最も毛が細かく(粉のよう)最も毛深くなる。

果実の様子

アカバナユウゲショウ 若い果実 アカバナユウゲショウ 果実裂開 アカバナユウゲショウ 果実乾燥時
長細い柄があり先は稜のある長楕円体。渋い赤紫に染まった強い4稜と、その間の太く緑のままの少し低い稜があり8稜だが断面は八角形ではなくほぼ四角形。はっきり角張っている方が裂開時の裂け目になる
雨天時等に水分で裂開し種子を流す。右の写真は、その数時間後、日が照って気温が上がり乾燥した際の様子。
開きっぱなしではなく、閉じている。
雨が降ってこそ楽しめるものもあると気づかせてくれる。

幼生期の様子

アカバナユウゲショウ 幼生株 冬姿。…知らなければ何となくキ ク 科のようにも見える。



花確認:
2006(F5)(F6)(F7)(F8)
2007(F4)(F5)(F6)(F7)(F8)(F9)(F10)
2008(F4)(F5)(F6)(F7)(F8)(F9)(F11)
2011(F5)(F6)
2012(F7)(F8)
実確認:
2006(C7)(C8)
2007(C5)(C6)(C7)(C8)(C9)
2008(C8)(C9)
2011(C5)(C6)

宮城県版のマツヨイグサ属
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