まつどとか
千葉北西部、
        くさのめも
      周辺ぷち植物誌。
© T. Codd

イヌスギナ

イヌスギナ トップ
トクサ科 トクサ属
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Equisetum palustre L.

緑色をしたツクシ(スギナの胞子茎)か緑のスギナ(スギナの栄養茎)の先端に、ツクシと似たような形状、サイズと色の「花序」(胞子嚢穂)をつけたような形態で、草丈は基本的にそれなりにある。胞子嚢穂は2cm程度。草丈は胞子茎が10cmから30cm程度で栄養茎が20cmから45cm程度。
枝の枝の出方、茎の伸び方等と、胞子嚢穂の展開とのタイミングに関係性は薄い模様で、それぞれの段階はまちまち。

河川脇にある耕作地の間の小道の数箇所に群生していた。が、夏(2009年8月)の再訪時には、どうやら耕作地ではなくなるようで宅地造成用らしき整地が少しされ周囲にきれいな溝もできていた。

全景の様子

イヌスギナ 全景 イヌスギナ 全景 イヌスギナ 全景 イヌスギナ 全景
イヌスギナ 全景 袴は「葉」のようなもので、袴の下から放射して出て湾曲斜上しているものは「枝」なので、個体毎に出具合、本数はやたら異なる。全く出ていないものから、ほんの数本だけ出ているもの、やたら多数出ているものが一緒に見られる。

若い「花序」と展開した「花序」

イヌスギナ 展開前の「花序」(胞子嚢穂) イヌスギナ 展開前の「花序」(胞子嚢穂) イヌスギナ 展開前の「花序」(胞子嚢穂) 胞子茎は栄養茎と異なり、先端側が強く間延びしたり細くなったりせず、先端の袴から頭が出てくる。

イヌスギナ 花序 イヌスギナ 花序 胞子嚢穂の柄は茎と異なり肌色っぽく断面も多角形ではなくすべすべして円柱状、微細な横皺が多少見られる。輪生して放射する、嚢の柄を展開して胞子を飛ばした後時期が過ぎると萎びて茶色くなり枯れるが、それより下は緑で青々としている。
ギアのようになった放射状の構造物が段々になっていて、よく見ると面白い。それぞれの柄の先の多角形板状の赤褐色部分は、展開完了後上向きになる。
「花序」最下には受け皿のようなつばのようなものがあり、この部分は展開前から見えている。

イヌスギナ 展開前の「花序」(胞子嚢穂) 非常に短いままただちに展開をしそうな胞子嚢穂になっているものもある。

栄養茎の様子

イヌスギナ 栄養茎 イヌスギナ 栄養茎 胞子茎と栄養茎は育ち方が異なり、胞子茎は上まで太めで節間が短く、放射する枝は少な目のものが多い(エネルギーを先端に割くためか?)。栄養茎は細く、節間もやや間延びする。また、放射する枝が多数出る。

「葉」(袴の部分)と「枝」の様子

イヌスギナ 葉 イヌスギナ 葉と茎 イヌスギナ 葉と茎 …枝はまちまちだがない方が余計なところへピントが行かず撮影しやすいという事情もあり、個人的にはない方がうれしい。
茎の周りに窄まって半分合着した放射物として王冠のような「葉」がついていて、一般に「袴」と呼ばれている。合着していない裂片部分は縁が半透明膜質になっていて、その内側が濃い焦げ茶になっている。半透明膜質部分は近づかないと分からないが実はかなりしっかりある。
枝の基部にある最初の袴はほとんど黒と言えるくらい濃く、裂片は広卵形。基部をよく見ると袴より茎側に同じように黒いでっぱりができている。
枝は袴の基部付近から茎にかけてあるわずかに色味が異なる部分から生える。
茎にはざらっとした帯筋があり、主に2本がセットでひとつの袴裂片に続いている。

根の断面の様子

イヌスギナ 根 段差のある荒廃した空き地同士の間の斜面がふかふかなのに気づかず、下の段に下りたかったので一歩踏み出したら土とともに滑り落ちてしまったのだが、その際そこに群生していたイヌスギナをぶちぶちっとやってしまったので、申し訳ないと思いつつせっかくなので撮影。滑り落ちない限り、こんなとこ撮ろうとも思わなかっただろう。
そもそもイヌスギナを撮るつもりで歩いていたわけでもなく、散歩していただけだった。…。
中は8穴だった。


花確認:
2009(F6)
2011(F5)
2014(F4)

宮城県版のトクサ属
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