まつどとか
千葉北西部、
        くさのめも
      周辺ぷち植物誌。
© T. Codd

ユウガギク

ユウガギク 全景
キク科 シオン属
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Aster iinumae Kitam.

花は頭花の径で3cm程度、草丈は20cmから70cm程度。50cm程度のものが多い。邪魔するもの(他の草)がなくてもわりと高くなる模様。
ぴんと直立した上で中部でよく枝を分けそれぞれ異様に長くかつ開出気味に斜上してしっかりしているので結構独特の姿。畦の真ん中等に生えているとちょっと邪魔。…。
それなりに湿った場所であれば湿地等ではなくても生えている。田の畔や農道脇等に見られ、同じエリア内では、陽光地によりピークがある感じのカントウヨメナよりわずかに日陰気味な位置に多い。
なお、これが咲いている某地域ではノコンギク・カントウヨメナ・シロヨメナ・シラヤマギクが生育。

全景の様子

ユウガギク 全景 ユウガギク 全景 ユウガギク 全景 ユウガギク 全景
ユウガギク 全景 ユウガギク 全景 ユウガギク 全景 ユウガギク 全景
ユウガギク 全景 中部から上部で何度かよく分枝し45度程度にやや放射状に立って長く伸びた枝先に頭花をつけるのが普通なため、不安定な印象を受けるシルエットだが、実際には枝の質がかなりしっかりしているため大抵全体が直立している。
全体に間延びして枝同士がよく離れているため花はややまばらに見える。全数で言えばそれなりについている。
なお、たまにほとんど分枝しないでカントウヨメナのような見た目になっているものも見られる。

ユウガギク コロニー 地面がひっくり返されるような場所でもない限り、多くの場合、周囲がかなり密集したコロニーと化している。

頭花の様子

ユウガギク 花 ユウガギク 花 ユウガギク 花
舌状花はカントウヨメナ同様の濃い目の薄紫、極端に薄い薄紫、ずっと白のもの、があるが、薄紫のものは基本的に咲き始めに色がはっきりして筒状花まで開花しきった一番舌状花がぴんと伸びて張っている時期には白になる(萎れてくるとまた色が見えるようになる)。
こちらの各所で見られるものは、色素がなく最初から最後まで白のものはまず見られず、ほぼすべてが薄紫のもの。
基本的にはカントウヨメナより白い。
筒状花と舌状花のバランスではカントウヨメナより舌状花がかなり細く長く、枚数もカントウヨメナより若干少ない場合が多いため、ちょっと隙間ができている。また、位置のバランスがやや悪く歯並びが悪い感じのものが多め。重なっているものも結構ある。
カントウヨメナと似たようなバランスと舌状花形状のものも実際には結構あるのだが、それでも花だけでも雰囲気がぱっと見て異なる。
総苞片はカントウヨメナ同様、広線形からヘラ形。色も毛の具合も似ている。
ユウガギク 花 ユウガギク 花 ややカントウヨメナ的な形の花と、極端に細い舌状花の花。
※これは同じ一叢(群落)で、花の色合いについては単に日当たりの都合で私のカメラでは調整しても吸収し切れなかった(風でよく揺れるので調整撮影には限界がある)だけで、同じ極端に薄い薄紫。(ようは、右のが、白く写ってしまっただけ。)
舌状花はバランスだけでなく実寸もかなり違う。(筒状花部分はほぼ同じサイズ。)

葉と茎の様子

ユウガギク 葉 ユウガギク 葉 ユウガギク 広い葉 ユウガギク 細い葉
先端から基部へ向けてさすると結構ざらっとしているが、触らずに見た目だけではざらつきがあるような感じは少ない。カントウヨメナと同じような感じ(少しざらつきが強い。)。
つやはなく濃緑。縁には斜上する短毛があるが肉眼では気にしないと分からない。
形状の特徴を見る場合は、必ず中部よりやや下の大きくなった葉(株元の葉は幼生期の葉が混じり形がまた異なるので注意)を見ること。
形状は細身のものが多くよく切れ込み羽状深裂するものも多い。
重心は前寄りで、倒披針形に近い。
裂片は基部近くからありかなり強く前を向いている場合が多い。各裂片の左右辺は先端付近でやや丸みを帯びるが全体的には鋭い感じはある。(逆にカントウヨメナは角度がそれほど鋭くないが辺は直線的。前へ向かう感じは弱い。)
裂片基部周辺はだぶついて上下にやや波打つ。主脈・側脈の皺は上部の葉までわりと深い。
基部はそのまま真っ直ぐ細くなるような感じで茎に繋がる漸先形、カントウヨメナでは一旦狭くなった後、翼付きの葉柄という感じになる。
カントウヨメナと同じような広さで切れ込みも弱めのものもたまに見られるが、眼で見れば違うのは分かる。
なお、株元のいくらか以外はすべて全縁披針形の株もあるので、注意が必要。
ユウガギク 切れ込みが深くわかりやすい葉 ユウガギク 切れ込みの浅い葉 ユウガギク 切れ込みが浅く細い葉 よく見る三態の写真を追加。同じ群落で隣り合う株でも色々な形なので、結構面白い。

ユウガギク 茎 ユウガギク 茎 茎は全体に縦の筋状に毛の生える部分があるが、細かい毛なので敢えて気にして触らない限り一見無毛っぽい。ただしフラッシュで撮影すれば白く光るので目立つ。屈曲毛。

果実期の様子と痩果の様子

ユウガギク 果実期全景 ユウガギク 若い果実期 ユウガギク 若い果実 カントウヨメナ同様冠毛が短いため、花を横から見てもノコンギクのように冠毛が見えることはない。このように坊主になってようやく分かる。
冠毛の長さはカントウヨメナ同様0.2mmから0.3mm程度で、およそ0.25mm程度に揃っている。
痩果は扁平で倒広卵形、カントウヨメナと一見して異なるいかり肩肩部分には斜上するはっきりした剛毛が生え、他の部分は繊毛が生える。カントウヨメナでは倒狭卵形で肩はなで肩、肩にも腺毛のみ。

幼生株の様子

ユウガギク 幼生株 この状態の時期には、ユウガギク・カントウヨメナ・ノコンギクとも同じような葉形でほとんど同じように見えるものが多い。三種とも色々な形の葉になっているので、どれがどれとか言える状態ではない。ただしノコンギクは葉質がかなり異なるので触ると分かる。

葉と痩果の傾向を図示したもの

カントウヨメナ ユウガギク 葉の傾向 カントウヨメナ 果実
(あくまで傾向。)


野菊類花序周辺の印象図 おまけ。千葉エリアで見られる似た感じのものだけイメージを図示。


花確認:
2010(F11)
2011(F7)(F9)(F10)
2012(F8)
実確認:
2010(C11)

千葉県版のカントウヨメナ
宮城県版のユウガギク
宮城県版のノコンギク
宮城県版のシオン属
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