まつどとか
千葉北西部、
        くさのめも
      周辺ぷち植物誌。
© T. Codd

キクモ

キクモ トップ
オオバコ科オオアブノメ連
シソクサ属
123456789101112

Limnophila sessiliflora (Vahl) Blume

花は幅5mmから7mmで長さ1cm程度。
水中または湿地に生育し、大雑把に陸生の型と沈水時の型があるが、流量や水質(泥の量)なんかで結局姿はまちまち。草丈もまちまち。
陸生の場合は開花期でせいぜい5cmから10cm程度が多いが大型化することもある模様。また、立ったり這ったりそこも色々。
私が見ている場所では、水田の水抜き・刈取り後に他の水田雑草に混じってちらほら短いものが上部のごく一部以外が這ったスタイルで散発している。
(泥がついていたり花が裏返っていたり撮り辛い。)

葉の造形がきれい。自然ってすごいな~と改めて感じてしまう。


全景

キクモ 全景の様子 キクモ 全景の様子紅葉
まとまって生えているとごちゃごちゃして分かりづらい。こうなると全景写真では花にAF合わないので、MFにするか仮AF後にカメラを動かすしかない。
個体や環境により強く紅葉し、鮮やかな赤になる。赤く飛ぶのを抑えて撮ったので色褪せて見えるが、実物はかなりはっきりした色。
キクモ 全景 キクモ 全景

蕾と花の様子

キクモ 蕾 キクモ 花 キクモ 花 キクモ 花の中
花柄はないかほぼない。 花はやや扁平な太筒状で、先端は大雑把なシルエットでは4裂だが、 上裂片は最も幅広くて他の裂片の1.5倍程度の幅があり、1/4から1/3程度まで浅く裂けるため全体にやや5裂状に見える。 ただし上裂片の裂け方はわりと不整でシルエットもいびつ。
各裂片は卵形(上裂片はそれが二つ並んでくっついた形)で縁はややがたつく。上裂片と下裂片の縁は細かくフリンジ状に波打ったりしている。 上裂片の各浅裂片はルーペレベルでは更に先端が少しだけ窪んでいる。肉眼ではよく分からない。
下裂片はあまり開かず直立気味で上裂片が最も開き、側裂片はその中間程度。
どれも裂け目から前方だけ各裂片ともはっきりした桃色に近い薄赤紫で、裂片基部から卵形に濃い目の紅色の染まりが入るが下裂片の染まりはかなり薄い。
筒部の内側は白黄緑で、上裂片側に多数・側裂片側に少数の白い軟毛が生える。各毛は頭が棍棒ないしマッチ状。下裂片には生えていない
外側は基部側ほど段々肉色に染まるがまちまち。
花冠全体には微細な腺毛が散生しているのだが、肉眼では見えない。
花の基部には糸状の微小な苞が見られるのだが、ついたりつかなかったりする。
オシベは長いものと短いものとの2セットがそれぞれアーチ状に上裂片側を沿って、各先で半葯4つがくっつくようになっている。この塊同士の間にメシベ柱頭が挟まれている。
キクモ 花の上側・萼 キクモ 花横から・萼 キクモ 花の裏・萼 萼は花筒部の2/3程度を覆う長さで、縁と中央に列状になって白い開出軟毛が生える
全部で5片。基部側が等幅で狭長楕円状、先端側半分ないし2/3程度は狭三角形状。上下に二深裂し上裂片は更に三深裂、中央裂片が最も太く、側裂片よりやや短い。中央ははっきり山折り状。
下裂片は更に二深裂。
縁付近はやや半透明膜質になる。その更に縁と先端は赤紫褐色に染まる。先端は蕾時期に特に分かりやすくぽっち状でなんだか面白い。

葉と茎の様子

キクモ 葉と茎 キクモ 葉の断面 キクモ 紅葉した葉 葉は輪生状で各片は羽状に裂ける。裂片は細い披針形ないし倒披針形状だがわりと多様で長さも幅もまちまち。
先端付近は赤紫褐色に染まる。なお、裂け目付近はわずかに色が薄くなるのでちょっとだけアクセントになっている。まあ、目立たない。
気中葉の葉面は基本的に平べったいと分かる程度には幅があり、縁は裏に少しカールしている。中央脈のみ、それも最初の裂片の基部辺りまでのみが目立つ。沈水の場合は糸のようになる。
紅葉は鮮やか

キクモ 茎の毛 キクモ 下部の茎(分枝の様子) キクモ 茎の断面 キクモ 茎の断面
下部ではちょこちょこ分枝している。
茎は赤紫褐色に染まり、基本的に白い開出軟毛が密生するが、たまにほとんど生えていない部分もある。節部付近にはほとんど毛がなく節間の中央部に行くほど毛が多く長くなっている。
茎が取れたところを見ると、茎の断面はレモンの輪切りというかレンコンのようになっている。

果実と種子の様子

キクモ 果実 キクモ 果実 キクモ 果実 キクモ 果実
果実は卵球体で、萼に包まれるためよく絞った水滴型になっている。よく膨らむ頃には萼も傷みだいぶ裸出する。
しばらくは長い糸状の花柱が宿存し萼から突き出している。
キクモ 種子 種子は赤系の濃い茶色。写真に撮ると明るいが、実物は小さいせいかもっと濃く見える。
基部側の窪んだ部分だけ最も色が濃いのでアクセントになりちょっと虫の卵か蛹(繭)のように見える。
長さ0.6mmから0.7mm程度で細身の長楕円体。ややいびつで、先端側の方がやや太身になるものが多いがまちまち。表面は弱くはっきりしない縦ベースの網目系のあばた状だが光沢が強い。


花確認:
2014(F9)(F10)
実確認:
2014(C9)(C10)

宮城県版のシソクサ属
スポンサーサイト






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。