まつどとか
千葉北西部、
        くさのめも
      周辺ぷち植物誌。
© T. Codd

トキワツユクサ

トキワツユクサ トップ
ツユクサ科 ムラサキツユクサ属
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Tradescantia fluminensis Vell.

ノハカタカラクサとも。(左の写真は「小型葉・葉裏と茎が紫・稔性のタイプ」。)

全体としては今のところ、Tradescantia fluminensis Vell.とされる模様。
オオトキワツユクサとされる10cm近い巨大な葉を持ち花も大きく、萼の毛が1mm程度と長いT. albifloraは、少なくとも5年くらい前から国外ではT. fluminensisのシノニムとして記載されていて、これも同種内のものと考えられるようになっている模様。(2000年くらいにはその考え方自体は既にあったようだが。)
ただし遺伝子調査等の論文の所在等は調べていないので、実際のところなぜそう考えられるようになったかは私には不明。
オオトキワツユクサ以外にも、T. fluminensisには更に少なくとも2型があるとされ、
*葉が小さな卵形で葉裏が紫になる、結実し種子で殖えるもの
*やや葉が大きく葉裏が緑のままで、不稔のcv. Viridis…ミドリハカタカラクサ
とがある模様。
オオトキワツユクサはそこら辺で見られるものではないので、この記事にはこのふたつだけ掲載。

エリア周囲では、とある林内の勝手に作られたらしき駐車スペースにcv. Viridisと思われる不稔で葉の大きなタイプ、駅前の側溝内等に小さいタイプが見られる。

(2008/07/19:近場で撮影できたのでこれを期に2006年から放置してあった記事を全面書き直しした。)

小型葉・葉裏と茎が紫・稔性のタイプ

トキワツユクサ トップ
Tradescantia fluminensis Vell.

花は径7.5mmから9mm程度と小さいが、濃緑の葉・紫の茎とのコントラストで結構目立つ。
草丈は15cmから20cm程度。

花の拡大

トキワツユクサ 花 トキワツユクサ 萼 花弁は卵形を少し細くした感じで先端はわりと鋭い。平開する。浅いシャープな切れ込みが2本程度入るものもわりと見られる。
糸のような毛が多く花は結構華やかに見える。
狭卵形でカップ状に湾曲した萼の表面には0.5mm程度の軟毛が密生
写真で見ると花弁は陰影もあり立体感があるが、小さいので肉眼では三角の平面がついているようにしか見えない。

葉と葉裏、茎の様子

トキワツユクサ 葉 トキワツユクサ 葉 葉はほぼ卵形で3cmから4cm程度、下部にあるやや大きな葉には長楕円状狭卵形程度のものもたまにみられる。

トキワツユクサ 葉裏 トキワツユクサ 葉裏 葉裏は軟毛がまばらに散生、紫になるのだが、最初から染まっているわけではなく、花後辺りにようやく染まるものも多い
染まり始めるとかなり強く紫になる。

トキワツユクサ 茎 葉鞘縁には白い長軟毛が目立ち、茎には白い軟毛がかたまって一筋の条をなしている。茎は紫褐色か紫。

果実と種子の様子

トキワツユクサ 果実 トキワツユクサ 種子 トキワツユクサ 種子 トキワツユクサ 種子
トキワツユクサ 種子 果実は薄い皮の下にすぐ種子があり裂開も早い。
種子はつやのない黒に近い灰色で、扁平で周囲は「U」の上を閉じたような形状、 表面は中央に丸い窪みとその中心にドームがあり、周囲は放射状に筋が盛り上がっている。鋳鉄製のライオンのドア飾りのような?
ドームが外れて発芽する模様。
裏側は丸い窪みの代わりに筋として閉じた感じ。

花大型・大型長楕円葉・葉裏と茎はほとんど緑・不稔タイプ

トキワツユクサ 全景
Tradescantia fluminensis Vell. cv. Viridis

1.4cmから1.8cm程度と、稔性タイプと比べ一回り大きな花をつけている。
林の中に見られる場合が多い。
高さは20cmから35cm程度だが、這い性があり上部以外は地表近くで、長さそのものは80cm程度あるのも普通。
各枝の頂点で1から数個の花をつけ、最盛期に林の中で見かけると結構華やか。

確定的なものかはかなり怪しいのだがfuluminensis cv. Viridisとされる模様。

種子繁殖しないせいかはわからないが、大きな一叢を作り他には見られない、という生育をしている場合が多い。また、林縁で少し暗めなところが多い。明るさを嫌うわけではなく明るい河原にも確認。
花後は果実ができるタイプと同じように萼が閉じて下垂するが中はなく、すぐに水っぽく腐って茶色く枯れ萎びる。

花と萼とシベの様子

トキワツユクサ 花序 トキワツユクサ 花 トキワツユクサ 花 トキワツユクサ 花の葯
トキワツユクサ 花・オシベの葯と葯隔 稔性タイプのもの同様、花弁は細く狭卵形で鋭いイメージ。
大型なのでオオトキワツユクサと混同しそうだが、オオトキワツユクサとされるものは萼の毛が1mm程度と長く葉もかなり大きく10cmくらいあるようで、更に花弁はやや丸っこい模様。この二つ目のタイプと同じで稔性がない。
この記事のタイプは上のもの同様、萼の毛は0.5mm程度(細かく見れば、多くが0.3mm程度でたまにオオトキワツユクサばりの1mm程度の長いのが少しだけ混じるが。)。若干毛が少ない印象。
逆さハの字に配置した二つのホットドッグ(葯)を除いた濃い目の黄色い部分(葯隔)は稔性タイプと比べて全体に高さがあり中央上部もより突き出して、扇形。

葉と葉裏、茎の様子

トキワツユクサ 葉 トキワツユクサ 葉裏 トキワツユクサ 茎
葉は育っている最中の色の薄い上部のもの以外は卵形にならず、等幅部分がかなり長い狭卵形状長楕円で、長さも結構あり大きな葉では5cmから6cm程度ある。
葉裏と茎は小型タイプと異なりほとんど紫にならず薄緑色
茎には一条、毛のあるラインがある。

スケールが分かるようにメジャーを同じ位置に持っていったサンプル

トキワツユクサ 花 トキワツユクサ 蕾萼の毛 トキワツユクサ 葉
順に、花・萼の毛・平均的な葉。

花確認:
2006(F5)
2007(F6)(F7)
2008(F7)
2009(F5)(F6)
2012(F5)(F6)
実確認:
2008(C7)

宮城県版のムラサキツユクサ属
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